眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

3-5
白いプツプツ-大脳白質病変-

-大脳白質病変-

大脳白質病変とはなんでしょうか?「脳に白いプツプツしたものがあると言われた」などと耳にする事が多いです。確かにMRIのFLAIRという撮影条件では白いプツプツとして見られます。

-白質とは-

大脳は灰白質と白質に分かれます。大脳の表面は神経細胞が集まっており灰白質と呼ばれます。その奥に神経細胞からの命令を伝える神経線維が束となって走行している大脳白質があります。 以下の画像の白い線を描いた部位です。

-大脳白質病変とは-

MRIのFLAIRという撮影条件で白く散在する斑点として現れ、進行すると塊となって描出されます。以前は何を見ているかよくわかっていなかったことから,UBO(unidentified bright object)とも呼ばれたことがありました。今では慢性脳虚血性変化といい、血の巡りが悪くなり、脳の毛細血管に血液が流れず脳に変化した部分と考えられています。ふだん何ら問題なく日常生活を送っている方の中にも大脳白質病変を高頻度に認めます。程度が強くなると認知機能の低下脳血管疾患を発症するリスクが高くなると警告されています。

-危険因子-

最大の原因は高血圧です。

高血圧の状態が長く続くと、脳の細い動脈が動脈硬化をきたします。その結果、血管は弾力性を失い内腔が狭くなり、収縮がうまく出来ずに周囲の脳は栄養や酸素がうまく行き渡らずに力がなくなります。脳梗塞のように死滅はしていないのですが、血管から水が漏れ力が失われた状態です。これが大脳白質病変です。加齢性の変化としても考えられますが、進行した大脳白質病変は、認知症や脳卒中発症の高リスクであり、 進行の防止は重要です。

-治療-

厳格な高血圧の管理が重要です。

ラクナ梗塞、無症候性脳梗塞同様に厳格な高血圧管理が重要です。正常血圧120/80を目標として食事運動療法・塩分制限・降圧剤を用いて管理します。また他の高脂血症・糖尿病・過度の飲酒制限・禁煙も必要となります。

抗血小板薬「血をサラサラにする薬」を使用する疾患ではありません。

血をサラサラにする抗血小板剤の有効性は確立されていません。もちろん大脳白質病変を認め、他の精査の結果、アテローム硬化性病変や心房細動が発見されれば抗血小板薬や抗凝固療法も行います。副作用としての出血傾向から脳出血などの合併症をきたすことがある抗血小板剤や抗凝固剤は他の合併症があれば身長に使用しますが、大脳白質病変を理由には使用しません。