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眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

3-5
診断

脳出血は、生命にかかわる危険性をはらんでいる疾患です。そのため、すみやかに検査を行う必要があります。頭痛の章でCTとMRIの解説を行いましたが、出血性病変は圧倒的にCTが優れます。

新しく起こった出血は、CT画像では白い病変として現れます。古い脳出血を陳急性脳出血と言います。古い脳出血は緊急の治療は必要となりませんが、今後他の部位で脳出血を再発する可能性を大きく表しています。厳格な管理が必要な状況です。古い脳出血はCTでは黒く映ります。しかし脳梗塞も同じ様にCTでは黒く映るために、古い脳出血か古い脳梗塞か判断がつきません。MRIの通常の撮影も古い出血と古い梗塞は同じ様に映り、判断がつきません。しかしながら脳出血と脳梗塞は逆の治療を行います。 CT だけ撮影して、適当に古い脳梗塞として脳梗塞の治療を行っていますと、実際には古い脳出血だった場合、脳出血の再発の押し進めるだけの有害極まりない行為を行うこととなります。古い脳出血と古い脳梗塞を鑑別するには、MRIのT2スターという特殊な撮影が必要不可欠となります。CTだけでは決して鑑別する事は出来ません。