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眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

3-6
治療と予防

発症してしまった急性期の脳出血の治療は「脳出血の起こった場所」と「脳出血の起こったサイズ」によってそれぞれ決定します。被殻・視床・皮質下・小脳・脳幹といった発症部位によって厳格に治療方針が決まっています。前章で簡単に触れましたが、手術方法など詳細な治療法に関しては第一線の脳神経外科専門医が学ぶ内容ですので、この場では解説しません。それよりも「脳疾患を知る」を読まれる方は、患者さん本人であったりかかりつけ医の先生方がメインと思われます。この場では発症前の脳出血予防と発症後の脳出血再発予防について解説してまります。

 

降圧治療

前述したとおり脳出血の最大の危険因子は高血圧です。脳出血の80%は高血圧が原因の高血圧性脳出血です。高血圧は長い年月をかけて、脳内の小動脈に動脈硬化を進め、さらに動脈を脆弱化します。長年、高い血圧に血管は蝕まれ、細動脈硬化、リポヒアリノーシスなどと言われヒアリン変性や内膜肥厚、それらに伴う血管内腔の狭窄、中膜の菲薄化など様々な血管の変性が生じてしまい動脈は高い血圧に耐えられなくなり破綻します。そのため高血圧は放置できない要因です。

 

脳卒中ガイドラインの推奨

1.高血圧症に対して、降圧療法が推奨される(グレードA)。
2.緑黄色野菜や果物を毎日適量摂取することが推奨される(グレードB)。
3.血中γGTP値が異常値に至る過剰な飲酒を控えることが推奨される(グレードB)。
4.低コレステロール血症に対して、背景の肝機能障害の是正や合併高血圧症に対 する降圧療法が推奨される。スタチンによる脂質改善療法は脳出血の発症率を増加させないが、脳出血既往例に対しては慎重投与すべきである(グレードB)。
5.抗血栓療法中は、抗血栓薬の適正用量を使用し、併用療法は適否を熟考し、合併高血圧症を管理することが推奨される(グレードB)。

グレードAで推奨されているのは降圧療法(血圧を下げる)のだけです。それではどの程度の血圧にするのが理想でしょうか?

 

降圧目標

(発症早期)

脳出血が発症したばかりの急性期の血圧管理に関して、わが国の脳卒中治療ガイドラインでは,「脳出血急性期の血圧は,できるだけ早期に収縮期血圧 140 mmHg 未満に降下させ、7日間維持することを考慮 してもよい」とされています。

(慢性期)

それでは慢性期、つまり通常に生活している時期の目標血圧はどの程度が理想でしょうか?脳出血の病型にかかわらず、血圧コントロールが不良であれば、脳出血の再発が多いことが知られていいます。再発防止における降圧療法の有用性を証明したPROGRESS試験の解析では,「脳出血再発が最も少ない至適血圧レベルは 115/75 mmHg未満」と結論づけています。