眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

3-3
脳梗塞-アテローム血栓性脳梗塞-

総論

国を挙げて生活習慣病の予防を啓蒙しておりますが、癌などとは異なり、怖さの実感は捉えづらいかもしれません。生活習慣病とは高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣に起因した病気の総称のことです。これらの疾患はサイレントキラーとも言われ、ジワジワと全身の血管や全身の臓器を蝕みます。心臓から脳に向かう頚動脈や脳の太い血管を動脈硬化によって狭くしていき、狭くなった血管内腔の壁は不整なため血液中の血小板がこびりつき、さらに硬くなりさらに狭くなっていき最後は閉塞に至るものです。

これが進行すると、血栓を形成してつまらせたり、血栓が血管の壁からはがれて流れていって、脳内の深部の血管をつまらせてしまったり、完全に太い血管が閉塞してしまうことによって生じる脳梗塞です。発症時の症状は、比較的軽い場合が多いのですが、進行性に悪化する場合があります。 また、このタイプの脳梗塞は、一過性脳虚血発作といって脳梗塞の前触れ(本物の脳梗塞が起きる前に一時的に短時間の脱力、しびれ、めまい、意識消失など起こす症状)を生じているこが比較的多いとされます。アテローム硬化が進み、血管の狭窄率が高くなるほど、脳梗塞を発症する危険性が高まります。

治療

狭窄程度が軽度な場合・・・抗血小板薬
狭窄が軽度で、アテロームに大きな潰瘍がない場合にはアスピリンやプラビックスなどの血小板凝集を抑制する薬が使われます。

狭窄が高度な場合・・・外科的治療

狭窄が高度な場合とは、具体的にどの程度でしょうか?

頚動脈を評価する方法はMRA,3D-CTA,頚動脈エコー,脳血管造影と色々な方法がありそれぞれのメリットがありますが、一般的には頚動脈エコーで評価します。

血管の狭窄の程度を図る方法も面積で計測したり、真横からの断面で評価したりと様々です。真横からの断面で何%狭窄しているかを測定します。2009 年に改訂された本邦の脳卒中治療ガイドラインにおいても「50%以上の症候性狭窄(脳梗塞が実際に起きてしまっていたり、一過性脳虚血発作を起こしたりしている)」もしくは「無症候性狭窄(症状は何もない)は80%以上の高度狭窄で、CEA のハイリスク患者」においては, 最良の内科的治療に加えて CAS を行うことも妥当な選択肢とされています(グレード B)。

頚部内頸動脈内膜剥離術

頚部の内頸動脈に狭窄がある場合、厚くなった壁(内膜)をくりぬく手術です。70~99%の高度狭窄群において,2年間の同側脳卒中発生率はCEA群で9%、内科治療群で26%とCEA群で有意に低く再発が少ないことが照明されています。