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脳梗塞-総論-
脳梗塞とは
脳梗塞は脳血管が閉塞し、血液がいかなくなることです。
脳出血は血管が破れて脳の中に出血してしまうことです。
症状
脳に血が流れなくなりますので、流れなくなった部分の脳は死滅してしまいます。死滅してしまった脳は、元気なときの機能を失ってしまいます。大事なのは「血が流れなくなる場所」と「血が流れなくなるサイズ」で症状が全く異なります。例えば元々あまり重要な機能をしていない場所に小さいサイズの脳梗塞が生じても、当然症状は現れません。しかし非常に重要な機能を行っていた場所ですと、たとえサイズは小さくても脳梗塞が生じてしまうと重大な障害が現れてしまいます。その中でも多い症状を記載します。
半身に力が入らなくなるような運動麻痺
ろれつが回りにくくなる構音障害
ことばを理解できない
言いたいことが言えなくなったりする失語
体の半身に痺れなどの感覚異常を来す
意識が悪くなる
めまいが酷く、嘔吐などの症状が現れる
上手に歩けなくなる、ふらふらする
片目もしくは視野の半分が見えにくくなる
ものが二重に見える
ものが見えにくくなる
こうした症状のうち、一つだけが出現することもありますし、いくつか症状が重複して出る場合もありますから注意が必要です。
症状の起こり方
脳卒中の症状は、突然現れることが多く、たいていは起こった時間がはっきりしています。朝目覚めた時に既に異常が合ったことに気づく場合、起床後しばらくして異常が起こる場合、日内活動中に突然異常が起こる場合、夕食や会食中に起こる場合、夜中にトイレに行った際に起こる場合など様々です。
脳梗塞の種類
脳梗塞の種類は大きく分けて3種類あります。分類のお話は読んでいて楽しいものではないと思ういます。しかしこの分類は検査、治療、薬の選択を理解するために必要な分類です。
「脳梗塞なのに何故心臓の検査をするんだろう?」
「脳梗塞なのにお薬は心臓の薬と書いてある」
「脳梗塞なのに頚の動脈治療を勧められた」
「脳梗塞なのに血圧の話ばかりされる」
と言った疑問があると思いますが、この分類を理解すると、ある程度理解できるかと思います。脳梗塞の原因は「心臓」「首の動脈ー脳の太い動脈」「脳の細い動脈」この3つに起因する事が大部分です。もちろん特殊な例はありますが、ここでは触れまん。