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寒冷刺激による頭痛
特徴
その名前の通り寒冷刺激による頭痛です。以前はアイスクリーム頭痛と呼ばれていました。アイスクリームやかき氷などの冷たいものを急速に大量に食べると直後に数分程度発生する頭痛です。
診断基準
『外的寒冷刺激による頭痛』
A.BおよびCを満たす急性の頭痛が2回以上ある
B.頭部への外因性の寒冷刺激が加わっている間だけに伴って誘発されて起こる
C.寒冷刺激除去後30分以内に消失する
D.ほかに最適なICHD-3の診断がない
『冷たいものの摂取または冷気吸息による頭痛』
A.BおよびCを満たす急性の前頭部または側頭部の頭痛が2回以上ある
B.冷たい食物または飲み物の摂取、あるいは冷気の吸息による口蓋または咽頭後壁
(あるいその両方)への寒冷刺激の直後に誘発され起こる
C.頭痛は寒冷除去後、10分以内に消失する
D.ほかに最適なICHD-3の診断がない
(日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会 訳:国際頭痛分類 第3版)