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脳疾患を知る

12-2
一次性運動時頭痛

解説

運動によって誘発される一次性運動時頭痛があります。以前は一次性労作性頭痛とも呼ばれていました。持続的な運動によって引き起こされる拍動性頭痛です。一次性咳嗽性頭痛は咳や息みのように短時間な誘発ではなく、長時間の運動になります。よって息みやヴァルサルヴァ手技には誘発されません。発症年齢も若い女性が多いです。

 

疫学

有病率は1%程度とされていましたが、最近は、頻度はもう少し高いと考えられています。若年者に多いと言われています。  男性より女性に多く、片頭痛の合併率が高いです。

 

診断基準

A.BおよびCを満たす頭痛が2回以上ある

B.激しい身体的な運動中または運動後にのみ誘発されて起こる

C.48時間未満の持続

D.ほかに最適なICHD-3の診断がない

(日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会 訳:国際頭痛分類 第3版)

 

解説

持続的な運動によって引き起こされる拍動性頭痛です。一次性咳嗽性頭痛は咳や息みのように短時間な誘発ではなく、長時間の運動になります。よって息みやヴァルサルヴァ手技には誘発されません。両側性の場合が多く5分から48時間未満の持続時間です。体動、咳、暑さ、寒さ、高地で悪化します。この頭痛で特に注意が必要なのはくも膜下出血です。初めて経験する激しい頭痛や今までと異なる頭痛の場合には特に注意が必要ですので、必ず二次性頭痛を除外しなければなりません。また運動性頭痛を唯一の症状として発症する心筋梗塞の存在が報告されています。胸部症状を全く訴えずに、運動後の頭痛を唯一の症状としています。心臓性頭痛とも言われていますので、このような病態が存在する事は念頭においておかなければ診断に至る事は困難です。

 

治療

インドメタシンが有効です。多くの一次性運動時頭痛は1-2か月で運動時頭痛は消失するようです。その間は運動を控えるように指導します。大会など控えている選手の患者さんにはインドメタシンを使用して競技に臨む事が有効です。他、エルゴタミン、ィンデラルの前投与が有効と報告されています。

 

当院は静岡県伊豆半島に開院した脳神経外科専門医・眼科専門医・脳卒中専門医・頭痛専門医・認知症専門医が常勤しているクリニックとなります。一般的な眼科・脳神経外科・内科などの外来はもちろん、頭痛外来・もの忘れ外来・高血圧外来・生活習慣病外来などの専門外来も常時受け付けております。CT,MRIが完備されているため頭蓋内疾患は即日診断が可能です。眼科は白内障や眼瞼下垂、硝子体の手術を行っております。脳神経外科で手術が必要な場合は昭和大学脳神経外科、順天堂大学脳神経外科、その他ご希望の病院と提携し紹介させて頂いております。駿東郡・清水町・三島市・沼津市・長泉町・伊豆の国市・函南町・裾野市・熱海市・伊東市・伊豆市・小山町・箱根・真鶴・湯河原・小田原市などの方々から遠方の方々まで、気になることがございましたらいつでもご相談下さい。