眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

12-6
貨幣状頭痛

貨幣状頭痛

  • 特徴

頭皮の領域に限定して、輪郭がはっきり分かる5センチほどの円形もしくは楕円形の領域にのみ生じる軽度ー中等度の痛みです。

(診断基準)

A.軽度~中等度の頭痛で、BおよびCを満たす
B.円形または楕円形領域のみに痛みが感じられ、典型例では直径2~6 cm である。
C.痛みは慢性であるが、持続的な場合と、数週間~数ヵ月にわたって自然寛解する場合がある
D.その他の疾患によらない

(疫学)

若干女性に多いようです。発症年齢は様々です。

(解説)

以前は硬貨形頭痛と呼ばれたりもしていました。2002年に初めて報告された頭痛で特徴的な割にあまり認知されていません。三叉神経終末枝(顔や頭の知覚神経)の限局性神経痛と考えられています。通常は頭頂部に多いようです。同一部位が痛み、形や大きさはほとんど変化しないです。輪郭がはっきり分かる2-6センチの円形もしくは楕円形の領域のみ痛みます。

持続的な痛みに加え、穿刺性増悪が数秒間持続したり、10 分~2 時間にわたり徐々に増強する事が多いようですが、鈍痛だけが持続するケースや刺されるような痛みを訴える方もいます。

まれに複数あるいは多巣性に存在し,ますが、それぞれの部位はすべての貨幣状頭痛の特徴を保っています。貨幣状頭痛の一部は二次性頭痛、特に頭蓋の小病変が関与することがあるので注意が必要です。38%の方が自然寛解期します。約半数に片頭痛を、25%に薬物乱用頭痛を合併します。

(治療)

NSAIDs、ガバペンチン、ノイロトロピン、オピオイド、三環系抗うつ薬、カルバマゼピン、クロナセパムなどが使用されていますが、有効性が確立された治療法はありません。