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眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

11-6
レビー小体型認知症ー画像所見ー

①頭部 CT・MRI

アルツハイマー型認知症とは異なり、海馬・海馬傍回は比較的保たれます。脳幹部の萎縮に対してVSRADを用いて、診断解析可能な場合もあります。

 

②MIBG 心筋シンチグラフィー

パーキンソン病およびレビー小体型認知症における広範な自律神経障害を反映して、交感神経機能を評価します。123I‒metaiodobenzyl- guanidine(MIBG)の心筋への集積低下が、パーキンソン病およびレビー小体型認知症と他の変性疾患に伴うパーキンソニズムを呈する疾患(多系統萎縮症候群・進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症)との鑑別に有用で2012年3月から保険審査上認められています。

 

③ドパミントランスポーター(DA‒T)SPECT

DA‒Tは黒質線条体ドパミン神経の終末部より放出されるドパミンの再取り込みを行っている膜蛋白質です。ドパミン神経の変性を反映して、線条体のDA‒Tはパーキンソン病およびレビー小体型認知症において発現量が低下するため線条体への集積が低下します。パーキンソン病およびレビー小体型認知症と本態性振戦・黒質線条体の神経変性を伴わないパーキンソン症候群・アルツハイマー型認知症を鑑別するのに有用です。ただし他の変性疾患に伴うパーキンソニズムを呈する疾患(多系統萎縮症候群・進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症)との鑑別は困難です。また三環系抗うつ薬、SSRI、SNRIなどの薬剤はイメージング結果に影響を及ぼすため休薬が必要となります。コリンエステラーゼ阻害薬、レボドパ、MAO阻害薬は影響しません。また妊婦や授乳中の方には禁忌となっています。2014年から保険審査上認められています。

-MIBG 心筋シンチグラフィーおよびドパミントランスポーターシンチグラフィを組み合わせると感度96%特異度90%で鑑別できるとの報告もあります。-

 

④脳血流シンチグラフィ

アルツハイマー型認知症では後部帯状回、楔前部、後頭葉の血流低下が目立つのに対して、レビー小体型認知症では後頭葉・一次視覚野の血流低下が目立ちます。しかしながら楔前部、後部帯状回の血流低下を認める場合もあり、脳血流シンチグラフィだけで両者の鑑別は困難です。

 

αシヌクレイン

脳脊髄液中のαシヌクレイン値がパーキンソン病およびレビー小体型認知症において低下すると報告されているが、有用性は確立されておりません。その一方、脳脊髄液中のリン酸化αシヌクレイン、αシヌクレインオリゴマーが上昇する報告もあります。またアルツハイマー型認知症同用に脳脊髄液中のAβ42値の低下報告もあります。

 

当院は静岡県伊豆半島に開院した脳神経外科専門医・眼科専門医・脳卒中専門医・頭痛専門医・認知症専門医が常勤しているクリニックとなります。一般的な眼科・脳神経外科・内科などの外来はもちろん、頭痛外来・もの忘れ外来・高血圧外来・生活習慣病外来などの専門外来も常時受け付けております。CT,MRIが完備されているため頭蓋内疾患は即日診断が可能です。眼科は白内障や眼瞼下垂、硝子体の手術を行っております。脳神経外科で手術が必要な場合は昭和大学脳神経外科、順天堂大学脳神経外科、その他ご希望の病院と提携し紹介させて頂いております。駿東郡・清水町・三島市・沼津市・長泉町・伊豆の国市・函南町・裾野市・熱海市・伊東市・伊豆市・小山町の方々から遠方の方々まで、気になることがございましたらいつでもご相談下さい。