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眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

6-1
抗うつ剤

概要

これらの睡眠薬を用い、睡眠障害に対してアプローチしますが状況に応じ以下のお薬を利用するケースもあります。

・抗うつ剤

・抗精神病薬

睡眠薬がわりに使われる抗うつ剤は、鎮静系抗うつ薬と呼ばれます。通常の睡眠薬で十分な効果が得られないような治療抵抗性の不眠症に対して使用するケースはあります。ただし安易な使用ではなく治療戦略は重要です。治療抵抗性の睡眠障害は初診に戻り、睡眠環境が十分か?患者の睡眠に対する認識は誤っていないか?睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグス症候群が隠れていないか再確認し認知行動療法の模索も一手となります。

種類

抗うつ剤

これらの抗うつ剤の睡眠作用を利用することがあります。強さの順で言えば

レフレックス>トリプタノール>テトラミド・デジレル

の順となります。

 

トリプタノール

三環系抗うつ剤は、抗ヒスタミン作用があるため眠気が強いです。中でもトリプタノールはとくに眠気が強いです。またREM睡眠を減らす作用があるので、悪夢の時などに使われます。

 

テトラミド

三環系抗うつ剤の後に開発された四環系抗うつ剤のテトラミドも、催眠作用があります。抗うつ剤としての効果はマイルドなため、鎮静系抗うつ剤として睡眠導入や睡眠深度増強を目的に使用されます。抗コリン作用が少ないため、高齢者にも安全性が高いです。特にベンゾジアゼピン系睡眠薬でせん妄を誘発するようなケースに用いられます。

 

リフレックス

NaSSAのリフレックス/レメロンは、催眠作用が強く睡眠の質の向上が認められます。しかし催眠効果が強いため、過度の眠気や高齢者のせん妄には気をつける必要があります。また食欲増進効果があります。

 

デジレル・レスリン

デジレル/レスリンも、熟眠感を強める睡眠薬としてよく使われています。