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眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

3-4
分類-部位別-

被殻出血

脳出血の40-50%程度を占めます。頭痛、半身麻痺、半身感覚障害、顔面神経麻痺が多く見られます。大きさによって重症度が異なり、大きいものですと意識障害を伴います。軽症であれば内科的治療となりますが、サイズが大きく重症の被殻出血は手術を行い血腫を除去するケースもあります。

 

視床出血

脳出血の30%程度を占めます。頭痛、半身麻痺、半身感覚障害、顔面神経麻痺、意識障害が多く見られます。大きさによって重症度が異なり、大きいものですと意識障害を伴います。被殻出血とは異なり血腫を除去する手術を行うことはありませんが、脳脊髄液の循環が悪くなる水頭症を併発した場合に脳脊髄液を排出する手術を行います。

 

皮質下出血

脳出血の10-20%程度を占めます。頭痛、嘔吐、半身麻痺、半盲、痙攣などが見られます。血腫のサイズが大きければ血腫の除去を行う手術を行います。脳卒中ガイドラインによると、「脳表からの深さが1cm以下のものでは特に手術の適応を考慮して良い」とされています。

 

小脳出血

小脳は、体の平衡感覚を司る部位です。そのため出血を起こすと体のバランスが悪くなり、めまいを生じます。めまいに起因して嘔気、嘔吐を合併したり呂律が回らなくなる症状が見られることもあります。出血が大きくなると意識障害を伴い、極めて大きいと命が危険に晒されます。前方の脳幹を圧迫するようなケースや水頭症を合併するケースでは血腫を除去する手術を行います。一つの指標として血腫の大きさが3センチ以上ならば手術を行います。

 

脳幹(橋)出血

脳幹部には呼吸や血液循環など生命を維持するための重要な神経が集中しており、脳幹の出血は重篤な状態になるケースが多いです。出血量が多い場合などには、そのまま意識消失、呼吸停止が起こり、命に関わりす。仮に出血が小さくとも意識障害を残す事も多いです。血腫を除去する手術を行うことはありませんが、急性水頭症という髄液循環が妨げられ髄液が脳に溜まる状態になった際には髄液を排液する手術を行う場合があります。