3-1
脳出血総論
脳出血とは、脳内出血とも言われるように脳の中を走る細い動脈が突然破れて、脳の内部に出血が起こる病気です。
脳の外に出血する頭蓋内の病気は、
・脳の外 かつ くも膜の下 に出血するならば「くも膜下出血」
・脳の外 かつ 硬膜の下 に出血するならば「硬膜下血腫」
・脳の外 かつ 硬膜の外 に出血するならば「硬膜外血腫」
と部位によって名前が定義されます。前触れもなく、ある日突然、脳の中に出血し、脳細胞を圧迫して破壊してしまうことで、頭痛、運動麻痺、言語の障害、意識障害などを引き起こします。脳細胞は出血によって破壊されます。残念ながら脳細胞は一度破壊されると修復されることはないので永続する後遺症を残します。後遺症の程度は出血を起こす「出血の大きさ」と「出血した部位」によって、軽いしびれ感だけの場合から、一生障害が残ってしまう場合、命の危険につながることもあります。