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降圧ー薬物療法 α遮断薬ー
前述しましたが、降圧剤の第一選択薬はカルシウム拮抗薬、RA阻害薬、利尿薬となっています。α遮断薬が単剤で降圧治療の第一選択薬に選択されることはないでしょう。α遮断薬が使用されるケースはいったいどのような場合でしょうか?
①カルシウム拮抗薬+RA阻害薬+利尿薬でコントロール不良時にドキサゾシン(商品名:カルデナリン®)の使用する場合があります。
②妊娠中
妊娠中に使用出来る降圧剤は少ないのが現状です。妊娠中は妊娠する前からの既存の高血圧に加え、妊娠高血圧症が問題となります。妊娠高血圧症とは妊娠20週以降、分娩12週まで高血圧が見られる場合、または高血圧に蛋白尿を伴う場合いずれかで、かつこれらが単なる妊娠の偶発合併症によるものではない場合です。この場合、降圧剤を検討しなければなりません。
③早朝高血圧に対して眠前投与で使用することがあります。