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眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

2-1
原因疾患の存在の確認

「眠れない」=「睡眠薬治療」ではありません。症状やサイン、診察や検査から、身体的疾患が原因になっている場合は疾患の治療を開始します。不眠を訴える場合には、まず第一に不眠の原因となる身体疾患が存在しないか確認することから始まります。頭痛外来で行い、頭痛の章でも何度も繰り返している二次性(原因があっての結果としての症状)の除外です。

上段では生活習慣・加齢・環境・認識の問題です。これらは習慣や環境、認識を変えるだけで医療が介入せずに解決できる点が多いです。しかしながら習慣や認識を変えるのは意外に大変です。正論を諭すことが決して正しいことではありませんので、ゆっくり時間をかけていかないと困難な場合も多数存在します。

次に不眠につながる代表的な疾患を記載しました。

 

  1. 身体性(掻痒、頻尿、疼痛、呼吸困難、心不全)
  2. 脳疾患(脳梗塞、脳出血、認知症、パーキンソン病)
  3. 薬剤性(ステロイド、利尿薬、抗うつ薬、喘息薬)
  4. 精神性(せん妄、うつ、不安障害、アルコール乱用)
  5. 関連疾患(睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグ症候群)

これらの疾患が存在する場合は、原疾患の治療を優先もしくは不眠治療と並行して原疾患の治療を行います。