眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

11-12
口腔内灼熱症候群

解説

  • 特徴

口腔灼熱症候群は、しばしば舌、口の痺れで、口内炎などの異常がない人にみられるものです。灼熱感やチクチク感、麻痺したような感覚が口全体または舌だけに起こり、持続的な場合もあれば間欠的な場合もあります。閉経後の女性に最も多く発生します。

  • 診断基準

A.BおよびCを満たす口腔痛がある。

B.3ヵ月を超えて、1日2時間を超える連日繰り返す症状。

C.痛みは以下の特徴を有する

 ①灼熱感

 ②口腔粘膜の表層に感じる

D.口腔粘膜は外見上正常であり、感覚検査を含めた臨床的診察は正常である。

E.他に最適な国際頭痛分類第3版の診断がない

  • 解説

口腔灼熱症候群とは、口の中に灼熱感のある痛みを引きおこす病気です。50~70歳代の閉経後の女性に多くみられます。3ヵ月を超えて、かつ1日2時間を超えて連日再発を繰り返す口腔内の灼熱感、あるいは異常感覚で、臨床的にあきらかな原因病巣を認めないものです。通常舌の表層の灼熱感ですが、歯肉、口唇、頬の粘膜、口蓋、口底などに痛みがでることもあります。激痛は少なく、多くはヒリヒリ、チクチクしたり、焼けるような痛みが多い傾向にあります。口腔内乾燥、口渇、味覚変化を感じることもあります。灼熱感から不眠、睡眠中覚醒を繰り返す事あります。この感覚は持続的な場合も間欠的な場合もあり、1日を通して徐々に強くなっていくことがあります。また、飲食することによって緩和する場合もあります。痛みは数か月から数年続くことがあり、睡眠障害、うつ病を発症する人もいます。原因は不明なことが多く、中枢神経の問題、心因的な問題が関連していると考えられています。

  • 鑑別疾患

舌炎、口内炎

カンジタ

口腔扁平苔癬

ドライマウス

糖尿病

ビタミンB12、葉酸不足

シェーグレン症候群

貧血

薬剤誘発性(降圧剤ARB)

パーキンソン病

これら原因が明らかな場合は原因疾患の治療を優先します。

  • 治療

抗うつ薬または抗不安薬を使用します。またクロナゼパム初回0.5mgが選択されることが多いです。さらに、酸性食品(パイナップル、トマト、オレンジ、レモンなど)、アルコール、喫煙、アルコール含液での含漱、研磨剤を含む歯磨き粉の使用といった、症状を悪化させる食べ物や習慣を含むいかなる要因も管理あるいは回避される事が推奨されます。