眼科 脳神経外科
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脳疾患を知る

8-1
群発頭痛-特徴-

特徴

『人類最悪の痛み』『自殺頭痛』などと表現される激烈な痛みが、周期的、短時間持続性に左右どちらか一側性に一定期間に群発する頭痛です。厳密に一側性の重度の頭痛発作が眼窩・眼窩上部・側頭部のいずれか1つ以上の部位に発現し、15分から180分間持続します。発作頻度は1回/2日ー8回/日です。疼痛は頭痛と同側の結膜充血・流涙・鼻閉・鼻漏・前額部および顔面の発汗・縮瞳・眼瞼下垂および・または眼瞼浮腫および・または落ち着きのなさや興奮した様子を伴う頭痛です。

群発頭痛の有病率は1000人に1人程度と報告されており片頭痛の有病率が8.4%と報告されているのに比べると頻度は少ないです。男性に多く、30歳代に多いです。

痛みの特徴

『焼け火箸を目に突き刺されたような』『眼球をえぐられる』と表現されるほどの極めて重度の痛みで、この痛みを苦にして自殺する人もいるため『自殺頭痛』と呼ばれます。群発頭痛の患者はあまりの痛さのために『じっとしていられない』『のたうち回る』『壁に頭を叩きつける』『床を転げ回る』などの行動をとることが多いです。約70%の患者が『あまりの痛さでじっとしていられない』と感じながらも実際に不穏行動をとるのは40%程で、残りの30%の方は『じっとしていられないと感じても、じっと我慢している』ようです。片頭痛は体動による頭痛の悪化から静かに寝る行動を取る事が多いのと対称的です。同じく就寝中に発作が起きても起床時まで認識しない片頭痛に対して、群発頭痛は就寝中に発作が起こると覚醒してしまいます。そのため睡眠不足にも悩まされている事が多いです。痛みの部位は特に眼窩部が多いです。よって患者自身は『目の奥が痛い』と眼科を受診するケースがよくみられます。

一側性

群発頭痛は一側性に起こります。片頭痛もよく一側性と言われておりますが、片頭痛患者の60%が一側性に過ぎないのに対して、群発頭痛はほとんどが一側性に生じます。90%の方は常に左右どちらか同じ側が痛みます。10%は痛む側が群発期によって移動します。

自律神経症状

自律神経症状とは具体的に説明しますと、頭痛と一緒に以下のような症状が出現します。

①結膜充血          目の白目の部分が充血します

②流涙            涙が流れます

③鼻閉            鼻が詰まった感じがします

④鼻漏            鼻水が出ます

⑤眼瞼浮腫          目の瞼がむくみます

⑥前頭部および顔面の発汗   前頭部か顔に汗をかきます

⑦縮瞳            気づきにくいかもしれないですが瞳が小さくなります

⑧眼瞼下垂          気づきにくいかもしれませんが瞼が下がります

これらの症状が発作中に頭痛が起こる同側に起きます。しかし先程説明したように頭痛が激烈すぎて、これら症状に気づいていないケースも多いです。外来初診時に「次の発作時鏡を見て確認して下さい」と伝えると再診時に明らかになるケースがあります。

持続時間 発作頻度

持続時間は15分から180分と定義されています。約半数は1-2時間です。発作頻度は2日に1回から1日に8回と定義されています。約半数は1日に1-2回です。

周期性

群発頭痛という名の通り群発地震のようにある期間に集中して頭痛がおこります。半年から2~3年(平均1年)ごとに起こり一度起こると1ヶ月から2ヶ月の間続きます。その期間以外では通常頭痛は起きない寛解期をはさみます。この寛解期が存在しない『慢性群発頭痛』の方が全体の10%を占めます。だいたい1日に1~2回起こることが多く、就寝後1~2時間後の決まった時間に起こるのが特徴です。約6割の頭痛が夜間に起こります。このような特徴があり、2つの周期性を持っています。1つは群発期が1年のうちの同じ時期、同じ季節、同じ月に起こります。もう一つは頭痛発作が同じ時間帯に起こります。群発期になると70-80%の患者は飲酒によって頭痛が誘発されます。そのため自主的に禁酒する方が多いです。

  • 痛み
      人類最悪の痛み  一側性  眼を中心に
  • 時間
      15分-180分間持続  頻度 1回/2日 - 8回/日
  • 周期
      1年ごとに1-2ヶ月群発
  • 特徴
      じっとできない 飲酒誘発
  • 自律神経症状
      結膜充血・流涙・鼻閉・鼻漏・発汗・縮瞳・眼瞼下垂・眼瞼浮腫